来週からアジア方面に旅行に行きます。とくにサークルの友人と行く北京を楽しみにしています。北京といえば、清朝の宮廷文化。独特の文化や美意識は、人体にまで及びました。その代表的なものが、宦官と纏足。身体改造を愛する者にとって、北京はもっとも魅力的な都市のひとつといえましょう。

北京には、田義墓の敷地内に「北京宦官文化陳列館」という中国唯一の宦官博物館があります。纏足博物館は上海にあるそうです。残念。

一般の博物館で纏足靴に出会えることを願って、
岡本隆三『纏足物語』
濱本鶴賓『支那後宮秘史』『支那情愛文献』
あたりを読みたいなあと思っています。

『最後の宦官秘聞―ラストエンペラー溥儀に仕えて』は読みました(コオロギ賭博の話しか覚えていないけれど)
後宮小説』も読みました(ファンタジーだけれど)
バルザック小さな中国のお針子』も(北京の話ですらないけれど)

漫画なら、鳩山郁子『シューメイカー』がおすすめです。心臓が露出した天使が、纏足された少年カストラートを地上に繋ぎとめるために、纏足靴(ロータス・シュー)を注文する、というお話です…と書くと何のことやらという感じですが。

そういえば、「大足」(⇔纏足)の私も、ピンヒールを履くのです。爪先と、たかだか1cm四方のヒールの底だけが地上との接点だなんて、なんだか不思議です。

話が逸れました。今夜は、中国の街を歩いていたら何者かに攫われて、気がついたら纏足されていた、という夢をみます。