『嫌われ松子の一生』

嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)

嫌われ松子の一生 (下) (幻冬舎文庫)

これはひどい飯島愛の自伝『プラトニック・セックスISBN:4094023968白かった。とにかく中途半端すぎる。松子が徹底的に堕落するわけでもなく、逆に気高さを失わず最後まで聖女然としているわけでもない。かといって、その中途半端さがリアリティからきているかというとそうでもない。下巻に参考文献のリストがあるのだけれど、いかにも文献から仕入れた知識で書いた印象。第三者が故人の生涯を追うというストーリーの作品はほかにもあるけど、ここまでつまらなくできるのはすごいなあ…。