たまには普通の日記を

美学の教室に行ったら、かづきれいこがゲストスピーカーとして話をしていた。不治の病におかされた娘さんが、自分の遺影用のメイクや死に化粧を依頼する話など(費用は保険金で賄われる)、創作欲を刺激されるような話はあった。しかし、実演コーナーでは、モデルとなった学生の頬骨をいかにカバーするか、ということを問題にしていたため、やはり理想的な顔というものを設定して、一人ひとりの顔をそれに近づけるという方法をとるのだ、という印象を受けた。程度の差はあるかもしれないが、このあたりが化粧の限界だろうと勝手に納得。

図書館に寄って卒論の資料を返却したら、無情にも「貸し出し停止」。院進学予定の女の子に声をかけられたので、学食で昼食。卒論やこれからのことなど、とりとめもなく話す。

36号館ラウンジの前を通りかかったら、id:karasちゃんが見えたので、近況報告がてら寄る。

父親へのクリスマスプレゼントを探しに新宿へ。タカシマヤのサザンテラスで、オープンしたばかりの、Krispy Kremeに寄る。アメリカにいた頃よく食べたこともあり、緑と赤のパッケージがとても懐かしい。揚げたてのシュガー・グレイズ・ドーナツを一個サービスしてくれた。なんでもない味だけれど、おいしい。クリスマスの手土産はこれで決まり。ホストは見ているこちらが不安になるくらい、甘いものが好きだし。

東口方面に移動して、クリスマス特別営業時間の伊勢丹B2で、父親へのプレゼントを発見。フラゴナールのBeau Gosse。「イケメン」という意味らしいのだけれど、シャレのつもりで。わたしは甘くスパイシーなSuivez-Moi(「僕についておいで」)が好きだけど、父親より恋人につけてほしい香りだったので断念。フレグランスを送るという行為自体が色っぽいような気もするが、一人娘からのプレゼントくらい「艶っぽくてもよろしやろ」(よしながふみ『大奥』2巻)。

自分用には前から目をつけていたソレイユを購入。トップノートが、中学生の頃の愛用していたCancunという香水に似ているのだ。フラゴナールのフレグランス(とくに男性もの)には物欲を刺激されっぱなし。どうせシュイヴェ・モワもそのうち買ってしまうのだろう。同じ伊勢丹で購入したアニック・グタールのマンドラゴールを消費しなければいけないのに。