わたしは実の親にも「いつか自殺するんじゃないか」と思われていた屑人間なわけだが、生きられる人というのは、みんなと同じものを信じて、同じ方向を向いて歩いていける人なんじゃないかと思う。ホーソーン『緋文字』に登場する道(神の定めた一本道)のように、人間として生きるための道みたいなものがあって、それから外れると死ぬようにできているんじゃないか。