岩井志麻子『黒焦げ美人』

黒焦げ美人 (文春文庫)

黒焦げ美人 (文春文庫)

大正元年、女学生の晴子と父母は美しい姉・珠枝が金持ちの妾として囲われているおかげで、人並みの生活をすることができる。珠枝は与えられた邸宅に取り巻きの若い男達を出入りさせていた。晴子は大橋という男に密かに想いを寄せていたが、珠枝はヴァイオリンを弾く気障な男・藤原に夢中だった。ある晩、珠江の家が放火され、珠江は黒焦げの死体になって発見された。やはり岡山の話なんだけど、田舎の泥臭さは感じられず、ひたすら綺麗な感じ。