三島由紀夫『奔馬』

豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)

豊饒の海 第二巻 奔馬 (ほんば) (新潮文庫)

なんという清顕の生まれ変わり…。
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豊饒の海」二作目。『春の雪』ではストイックな書生だった飯沼が、すっかり俗っぽくなってしまっていて悲しかった。若様こと清顕裸を直視できなかったと告白するあたりはにやにやしたが…。今回の主人公は判事になった本多。この人、優秀な常識人なのにいつも清顕にふりまわされて気の毒…。