加藤ゑみ子『お嬢さまことば速修講座』☆☆☆★★

ネタとして買ったのですが、教えられることが多く、驚いています。いえ、実際、コーヒーを「おコーヒー」とは言えないので、いつでもどこでも「お紅茶」をいただきなさいとか、巻末のお嬢様らしいけなし言葉のリスト(ずるい→「世渡りにたけていらっしゃる」、いやなやつ→「あまりよくおっしゃる方はいないみたいよ」「ほかのお方にお聞きになって」)なんかはかなり笑えるんですけれども。

多くの場合、人は、自分のことばが、相手やその場の状況に与える影響にこころを配ることなく、無意識のまま話します。聞いても意味のないようなことを聞いたり、興味本位の噂話を楽しんだり。何を話すのも自由な現代ですが、自分のことばに責任のもてる人からは、品性と知性が感じられます。

これって本当にそうですよね。私たち大学生の会話なんて9割以上が無駄話なわけですが(残りは試験情報とか)自分の発言には責任を持てるように心がけたいですね。